香川県建設業協会 創立70周年記念誌
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今後の展望 今回の実道における検証結果によれば、ロードサスペイブの採用は道路交通振動の低減において十分有用な工法であると言えるだろう。しかし、地盤条件や交通条件等が変われば振動軽減効果が発揮されないことも考えられる。そのため、今後も実績を増やし効果の持続性や舗装の耐久性などについて検証を重ね、沿道住民の生活環境改善に貢献していきたい。平成27年11月、県道三木寒川線道路維持修繕工事(舗装工)において新工法を取り入れた試験施工を実施した。本施工場所は、大型車の交通量が多く、沿道の住民より陳情が寄せられていた箇所である。施工前後における道路交通振動の差を測定したところ、平均で約5dBの低減効果が得られた。沿道住民の生活環境改善=道路建設者の責務施工前57.4dB施工後52.4dB振動レベル平均値振動低減値5.0dB706560555045403530距 離(m)振動レベル(dB)0     10    20    30     40    50     60施工前施工後<県道三木寒川線道路維持修繕工事>[振動測定結果]施工後の振動調査の様子振動低減舗装 基層工 転圧状況振動低減舗装 基層工 敷均し状況進化する建設技術The 70th anniversary commemorative book175

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