香川県建設業協会 創立70周年記念誌
183/274

   香川県が提唱している「環境美化活動」に応えるため、また、環境基本法で定められた環境月間の趣旨にふさわしい行事に積極的に参画しようと、平成10年以来毎年「環境月間行事」として6月に地域の清掃活動を行っている。 清掃活動日は、午前9時に建築部会青年部のメンバーが集合、担当責任者を中心に先導・収集など当日の役割分担、清掃区域、ゴミの収集場所、手順、周辺の安全に対する詳細な準備・打ち合わせを行う。開始時間の午前10時には、各社の社員および家族約150名が集合、建築部会長・松木青年部会長の挨拶の後、約1時間程度清掃活動を実施する。清掃活動は集合場所を起点に4方向に分かれて各自火箸とゴミ袋を持って作業を行い、最終的には、空き缶、ペットボトル、古雑誌、たばこの吸殻など、2t車1~2台分ほどのゴミを収集する。ゴミの量は年々減少し、数年前まであった粗大ごみの不法投棄なども見られなくなったことは、喜ばしい傾向である。ゴミの処分については、自治体の協力のもと、高松市・香川県が収集処分を行っている。 収集したゴミの量に関わらず、各社社員や家族が一緒になって清掃活動という社会奉仕を行うことで、当建築部会の社会的認識を高めると共に、環境保全の重要性を確かめ合う重要な機会になっている。 建築業界は、地元地域との関係が密接だからこそ、事業活動を通じて、地域社会の一員としてのさまざまな社会的責任を果たすとともに、清掃活動等も含めた社会貢献活動を通して美しい環境に恵まれた住みよい郷土づくりに貢献していきたい。 香川県建設業協会を通じて、多度津高校(平成10年~)、坂出工業高校(平成13年~)、高松工芸高校(平成14年~)の3校の建築科の学生を、会員企業で受け入れて実習を行う「インターンシップ」を実施している。平成29年現在で、延べ1,707名の学生を会員企業延べ530社で受け入れている。近年建設業への若年入職希望者が激減している中で、学生に「建築」という仕事をよく理解してもらい、新しい技術者として入職を促すために実施している。学生たちは、2日間の座学と現場での実習を経て実際の現場の厳しさややりがいを実感する。人間的な成長も見え、各校の先生をはじめ、参加した学生からも高校生活の貴重な経験として喜ばれている。  清掃活動への取り組みインターンシップ支部・部会の活動The 70th anniversary commemorative book181

元のページ  ../index.html#183

このブックを見る