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(社)香川建設業協会・緊急対策会



1.設置に至る経緯

 阪神、淡路大震災において、当会は公共団体の要請に際し、迅速、的確な行動をとり、現地の市民から感謝され、当局からも高い評価と感謝の表明を受け、業界のイメージアップに大きく貢献することが会員の積極的な協力により実現した。*主な支援活動内容は、3.以下に掲載しております。
 今後も、県下はもとより、県外における災害支援活動に迅速に対応するため、また、防災関連諸事業について協議するため、協会の公式な機関として「緊急対策会」を平成7年6月28日の協会・常任理事会において承認・設置した。  
 なお、本会として、平成8年3月には、四国地方建設局と「大規模災害における支援活動に関する協定」を、同年9月には、香川県と「災害時における応急仮設住宅の建設に関する協定」を締結した。

2.台風災害支援活動

 平成16年8月〜10月にかけて、香川県に襲来した「台風10・11・15・16・18・21・22・23・24号」は、尊い人命をはじめ、公共施設、農林水産業、住宅やライフラインなどに、甚大な被害をもたらした。
 このような中、香川県建設業協会は、大雨・洪水・高潮による家屋への浸水を食い止めるための土嚢の設置や、公共施設の災害復旧、被災ゴミの収集・運搬など寝食を忘れて、災害支援活動を行った。
 香川県建設業協会では、これまでも慣例的に、災害発生時の応急対策に当たってきたが、平成16年12月7日、真鍋香川県知事と森田会長が、県庁において、「災害時における応急対策業務の実施に関する協定」を締結した。

 * 1 経過と協定概要
 * 2 協定書

 この協定は、協会が災害支援活動を実施するに際して、心おきなく取り組める点で、大きな前進と考える。
 なお、この協定の協会のおいての執行機関は、協会・支部、部会長で構成する「緊急対策会」であり、香川県からの要請を受け、3の構成と連絡網により、対策の検討、指揮命令等を行なう。

 また、この一連の災害支援活動に対し、平成17年3月30日、県庁において小林昭土木部長から「感謝状」を授与された。

(具体的な地域毎の活動内容)

[建築部会]
  記録的な降水量と満潮と台風の襲来が重なったため、尊い2名の命が失われた。また、床上3,600棟近く、床下浸水12,000棟以上の未曾有の被害を被った。
 このような中、建築部会では、延べ50社近くから、延べ150人近くと50台にのぼる運搬車両が出動し、被災地域の住民等から道路上に搬出・集積された「被災ゴミ」を収集し、仮集積所への運搬業務にあたった。

[高松支部]
 想像を絶する大雨と高潮により、2名の尊い人命が失われた。また、床上5,000棟以上、床下16,000棟以上の浸水被害を被った。
 このような状況の中、高松支部では、@家屋への浸水を食い止める、A河川の決壊を防ぐ、B被災した公共施設の復旧作業、C「被災ゴミ」の収集・運搬のため、延べ300社近くから、延べ4,000人近くが出動し、60,000袋近くの土嚢の設置と1,500m余のバリケードを築き、50台以上の水中ポンプ、1,000台にのぼる建設重機、約4,000台の車両で、対応にあたった。

[坂出支部]
 坂出地区は、記録的な大雨により広い範囲で・浸水・土砂崩れ・道路の陥没・倒木などが発生した。また、海岸線では、高潮の被害を受けた。
 このような中、坂出支部では、延べ300人近くが、土嚢の設置・配布、土砂崩れ防止のためのシートかけや排水溝設置、陥没道路の埋め戻し、パトロール、通行止め看板設置、倒木・流木の撤去など建設重機や車両を使って、対応にあたった。

[善通寺支部]
 主に、琴南地区、満濃地区、善通寺地区、丸亀地区、島しょ部で、豪雨のための河川の氾濫により道路が冠水し、通行不能箇所が多数発生した。また、山間部の県道で倒木、倒竹及び法面の崩落や、土砂の流出が数多く発生し、海岸線では、高潮がきた。
 このような状況の中、善通寺支部では、延べ700人近くが、危険箇所に通行止め看板や、通行止め柵を設置。建設重機20台以上で、倒木処理及び崩土や流出土砂の撤去をはじめ、土嚢20,000袋以上、大型土嚢500袋近くを作り、設置した。また一般廃棄物処理に2t〜4tダンプ100台以上、4tユニック10台余りが出動、その伸、被災ゴミの運搬・焼却に、10t・11tダンプ50台近くと、バックホー30台近くが出動し、対応にあたった。

[三豊支部]
 三豊地区では、特に、大野原町地区と豊浜町地区が、甚大な被害を被った。
大野原町地区では、住民が自主的に避難した近くの公民館が濁流に飲み込まれ、2人の尊い命が失われた。また、家屋も全壊1棟、半壊1棟、床上2棟・床下70棟近くの浸水被害を被った。その上、同町の五郷・井関地区では水道のライフラインも、被害を受けた。また、海岸線では、高潮の被害を受けた。
 このような中、大野原地区では、8月17日〜10月末日にかけて、延べ4,000人以上、建設重機1,500台近く、ダンプ4,000台以上が出動し、道路、水道をはじめ公共施設の災害復1日にあたった。
 豊浜地区では、大雨・洪水により尊い1名の人命が失われた。また、床上2棟・床下20棟余の浸水被害を被った。
このような状況の中、豊浜地区では、11tダンプ2台、ユンボ4台をフル稼働、休日返上で約2週間以上、災害復旧にあたった。

[長尾支部]
 長尾地区では、直撃を受け、甚大な被害を被った。大雨・洪水・高潮により床上300棟近く・床下浸水が600棟を数えた。台風により尊い5名の人命を失った。床上・床下浸水は言うに及ばず、全壊20棟・半壊家屋7棟を数えた。長尾支部では、「被災ゴミの収集・運搬、被災粗大ゴミ」の収集に、建設重機約250台とダンプ700台以上を投入し、延べ1,000人が出動対応し、また、応急復旧並びに査定に対する動員要請に対し、延べ120人余を投入し、その対応にあたった。

[小豆支部]
 小豆地区では、@高潮による家屋の浸水を防ぐ、A落石、倒木の除去、Bがけ崩れなど公共施設の災害復旧、C陥没道路の事故防止のため、延べ200人以上が、土嚢積み、通行止めバリケードの設置、建設重機50台近く、車両50台以上で対応にあたった。

3.構成及び連絡体制

(1) 緊急対策会は、会長を議長とし、「別表1」の委員により構成する。  
(2) 緊急対策会は、昼夜の別なく緊急事態に備えるため、「別表2」のとおり連絡網を定め、緊急対策が迅速かつ的確に行えるようにする。



[阪神・淡路大震災における支援活動]
 平成7(1995)年1月17日午前5時46分に神戸市・芦屋市を中心とする兵庫県南部地域を直撃した阪神・淡路大震災は、建築物・家屋の倒壊及び火災の発生等により、多数の尊い犠牲者と負傷者、及び途方もない甚大な被害を与えた。
この災害について、協会及び各支部、部会では被災地に対して数々の援助活動を行った。

[香川県協会としての支援活動]
1. 給水活動  
協会では、被災後間もない1月21日から震災による断水に苦しむ、神戸市・芦屋市へそれぞれ給水隊を派遣し、給水支援活動を行った。交通途絶状態の中を、2月21日までの間、不眠に近い給水活動を延べ300人をこえる会員の協力によって行い、住民を初め関係者の方々から感謝されると共に、神戸・芦屋両市より丁重な礼状を頂いた。"
2. 義援金贈呈  
協会では、被災された方々に対して、日本赤十字社香川県支部を通じて、義援金を贈呈した。義援金の総額は、各支部からのものも合わせると多額となり、謝意を頂いた。
3. 義援物資搬送贈呈  
協会坂出支部は、1月22日に交通途絶状態の被災地で、直ちに必要とされる飲料水、医薬品、衣料品、災害復旧作業用品等の義援物資150万円相当の物資の搬送を行い、関係の方々から丁重な謝意を受けた。
4. 献血  
協会高松支部昭和会は、★月21日に日赤南新町献血センターに於いて、会員約50人が、義援活動の一環として献血を行った。
5. 被災者受け入れ住宅の修繕  
協会建築部会では、香川県住宅課より被災された方々を、県営住宅西春日団地に受け入れるにあたっての、196戸の部屋の内部の修繕工事を1月下旬より、会員38社の協力のもとに行った。また、この震災の教訓を生かす為に、災害時における応急仮設住宅の建設に関する協定書を香川県と結んだ。
6. 被災地調査団の派遣  
協会建築部会では、建設省よりの要請を受けて、被災地の建物の危険度の診断や修復に関する調査を行う為に、香川県や他の建設関連団体と共に、1月19日より人員を派遣した。加えて、同部会青年部は6名の災害救援班を編成して2月2日に神戸市へ派遣し、神戸市建築協力会青年部へ、協力の申し入れを行った。また香川県による地震被災建築物の危険度を診断する「応急危険度判定士」制度の特別講習会にも、建築部会として受講と登録を呼び掛け判定士の確保に協力した。
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